空間
5月なのに夜になると、3月や2月みたいに寒くなる日が好きです。
昼の間は6月や7月の予感がするくらい暖かくても、
夜になると3月の余韻を感じながら、少し厚めの布団を出してきて寝るような日です。
季節がいつもお互いにお互いの予感と記憶そのものだということを
感じることができるから好きです。
同じようなことを空間の体験のなかにも感じることができます。
それぞれの場所で通りすぎた空間を心の中で反芻しながら、
同時にこれから体験するであろう空間の予感が自然に気持ちを
先へ先へと導くような空間です。それぞれの場所がお互いにお互いの予感と余韻に
なっているような空間です。 幾度も、折れ曲がるたびに視覚やその他の感覚に変化を
与える京都の伝統的な庭もその一つだと思います。ル・コルビュジエの
ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸にも共通したものを感じます。
そんな空間もつくってみたい空間の一つです。
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| MK | 2003/5/16