霧のスクリーン

6月になり雨の降る日が多くなりました。 日々自転車で事務所へと通う僕にとって、梅雨の季節は、 傘をさしていても、服の袖やズボンの裾が濡れ、 半日は乾かず、不快感極まりない、そんな辛い季節でもあります。 しかし、時に、そのへばりつくズボンの不快感を忘れるくらい 幻想的な感覚を味わうことがあります。 それは普段は近くに見える山々や、その中腹にある建物が 霧のスクリーンによって、やさしく包み込まれ、 遥か彼方に遠のいていってしまうかのような感覚です。 タイヤが浮きそうです。 この霧の演出する距離感は、建築で用いられる世界的に今はやりの スクリーンのイメージに共通するところがあります。
前へトップページ次へ | MW | 2003/6/17