テラーニの建物

事務所に、ピーター・アイゼンマンが書いたジュゼッペ・テラーニの形態分析についての かの有名な本があります。図面が美しい本です。その本を読みながら(眺めながら) テラーニの建物の魅力について少し考えました。テラーニの建物、特にカサデルファッショは、 奇妙な両義性をもっています。堅く閉ざされているように見えながら、しかし同時にはるかに 透明な感覚を与えるのです。堅い直方体を刳り抜いた彫刻にも似た印象と共存して 大理石の皮膜、コンクリート・フレームそして水平に並んだ窓の列といった要素が 加算的に統合された結果の解体寸前の危うい均衡状態にあるかのような透明感を感じます。 そんな透明性をアイゼンマンのアクソノメトリック図は示してくれているように思えます。
前へトップページ次へ | MK | 2003/9/27