「無い」「在る」

建築においては、始めに工業製品ありきではない。 空間があり、その空間が工業製品で出来ているのは、結果としてありえる。 ただ、設備について限定していえば、その意匠の理想は「無い」ことにある。 例えば、名古屋のデザイン博。 メイン道路に何やら黄色い丸がかいてある。 よく見てみるとマンホールのふたに派手に絵がデザインされていた。 考えてみてほしい。 まず、道路には美観上マンホールがあるほうがいいのか?そうでないのか? 「無い」ほうがいいものを「在る」デザインをする。 それ自体は非常にばかげている。 エアコン室内機にも同じことがいえる。 どうせなら見えないほうがよい。 しかし、「無い」デザインがされているエアコンは日本製には無い。 ポルシェ、BMWやBENZのデザインがそうであるように、 日本には潜在的にはそのような商品に対するニーズはあるんだけど それを決定できる人間に能力がないから、正しい判断ができていない。
前へトップページ次へ | TS | 2003/10/17