「奥」

小さな空間を考えるとき「奥」ということが頭に浮かびます。 特に日本人は常に「奥」を想定してきたと思います。 「奥」という概念を設置することによって比較的狭小の空間をも 深化させることを可能にしてきたように思えます。 「奥」なる言葉が常に空間においては「奥行」という概念を 含みつつ使われていることが興味深いと思います。「奥行」なる概念は 与えられた空間の中での相対的距離であり距離感だと思います。 特に日本の民家の典型的なプランには明瞭に「奥行」が認められます。 濃密な空間体系は規模でなく、むしろ「奥行」のような空間構造の軸の多さによって規定されると思います。 「奥行」を考えることで小さな空間も豊かな空間になるのではないでしょうか。
前へトップページ次へ | MK | 2003/11/27