エットーレ・ソットサス

ショーウィンドウに、エットーレ・ソットサスのオリベッティのタイプライターが 飾ってありました。かつて、ソットサスは一方で企業のインダストリアル・デザインを 手がけつつ、他方で大きな無用のオブジェクトの製作にエネルギーを注ぎました。 過激さと明晰さを備えた分裂症的な行為に、ソットサスの消費社会に対する フラストレーションを感じます。デザインの限界をとうに見極めてしまったかのように思える デザイナーが、その先に何かを描き続けるとしたら、それは人間への途方もない やさしさ以外のものであり得るでしょうか。かつては、実用的だったタイプライターも 今となっては、オブジェクトのように見えました。
前へトップページ次へ | MK | 2003/11/13