実存する建築は何らかの環境と絡みあって始めて成立します。 そのひとつにゲニウス・ロキがあります. ゲニウス・ロキとは古代ローマ人が取り憑かれた観念で、 ゲニウス(守護霊)・ロキ(場所の)というラテン語があらわしているように、それぞれの場所に ひそむ"地霊"の力のようなものをさしています。  ゲニウス・ロキは、それぞれの土地がもっている固有の雰囲気であり、歴史を背景にそれぞれの 場所がもっている様相といえます。 日本の至る所に、見慣れた金融会社の看板が張り出し、チェーン店の飲食店が並び・・・ 歴史的背景やコンテクストと無縁につくられた建築や都市にはそうしたゲニウス・ロキが欠如しています。
前へトップページ次へ | TI | 2005/2/16