多くの人が、魅力的な景観として歴史的な町並みを挙げるのではないだろうか。ヨーロッパであれ、日本であれ、そこに魅力を感じるのは、永年風雨に耐えた建物からよみとれる歴史もさることながら、いずれの場合においても、何らかの統一感を見つけることができるからだろう。その統一感は限定された素材によるものと思う。単純に当時、建物はその地方で手に入る限られた材料でつくられていた。だから建物の総体としての町にも景観上ひとつの大きなコントロールがかけられていたといえる。それは非常にシンプルなコントロールの方法だ。モノが溢れる現代において、それに代わるようなシンプルなコントロールの方法はあるのだろうか。
前へトップページ次へ | AO | 2005/2/12