日本で現存する最古の住宅として箱木家が良く知られています。 飛騨の山奥でもなく東北の古民家でもなく神戸市北区にあり、 室町時代に建てられたという記録が残っていますが、一方806年に建てられたという記録も残っている最古の民家です。 畿内中部の四間取り民家の原型とされる、入母屋造りのかやぶき屋根が軒を覆い屋内は暗い。 基本構造である四本の柱だけは原初のままです。 その内部をみているとその柱に囲まれたいろりの火に鍋をかけて雑炊を煮てたようです。 これは縄文時代、それ以前から続けられてきた食事の方法であり、その習慣はいまも変わらず鍋を囲むことを 好み、安堵感を得ます。 炉を囲む土間で一家団欒した縄文時代からの潜在の記憶が、変遷した現代の住宅にも息づいているようです。
前へトップページ次へ | TI | 2005/2/ 8