案内ポスターを飾った護法神なる彫刻に惹かれて円空展を見た。 その魅力はいろんなトンガリ(凸部)を仏像の中にみつけることができる点。合掌を表現したかのような 像中央のトンガリ。 衣の裾を表現したような左右対称のトンガリ。怒髪を表現した頭部のトンガリ。 それらのトンガリは「鉈ばつり」とよばれる 技法によって生まれるとのことだが、要は刻む回数が極端に 少ない。トンガリの深い陰影、木を割った後のような荒々しい素材感、 それらから生まれる力強さを感じつつ、 特異なプロポーションで抽象化されたフォルムと仏の微笑みがなんとも愛らしかった。
前へトップページ次へ | AO | 2005/3/27