自宅から出勤する際、意識的に道を変え少しゆとりがあるときなどは路地を 抜けてみたりする。 以前自宅から数分足らずの場所で京都三条先斗町そっくりの路地に出会った。 路地ということばの由来は茶室へ至るまでの通路で「露地」ということばと深く 関わっています。 露地の成立は安土桃山時代にまでさかのぼり、喧騒に充ちた町中に山里を創造し (いわゆる「市中の山居」)、庵を茶室に、路地(露地)を山道に見立てたのをはじめとします。 後にその素朴さと相まって一般の町衆にも広まり、おのずと町家と町家との隙間を茶室への アプローチとして用いたことから現在の先斗町のような路地空間がうまれたそうです。 山里への素朴で質素な憧れから路地空間が発生した例を考えると、町中には様々名残によって 形成された路地がまだまだ至るところに隠れているに違いない。
前へトップページ次へ | KH | 2005/6/15