京都左京区に蓮華寺というお寺があります。近辺には詩仙堂、曼殊院、修学院、 有名どころが軒を連ね、その寺はもう少し北、岩倉にあります。 曖昧な領域は空間に奥行きをもたらせ、内と外の関係をつなぐ役割も果たします。 蓮華寺の空間構成は外部とのつながりを中間領域の巧みな操作によって見事に 表現しているのです。ふと気づかされるのは柱の配列。梁せいに対し本数が多く、 明らかに外部の庭との関係を意識した構成になっているのです。柱は逆光により 程よく視界に入り、庭を眺めていると森の中にいるような気分にさえなります。 単純な構成の中に重層的な空間を感じることができます。
前へトップページ次へ | KH | 2005/6/ 7