アンドレイ・タルコフスキー「映像のポエジア」を久々に読み返したくなり、 本棚を探してみると・・・ない。なぜだろうと考えてみると数年前図書館で借りて読んだ ということをすっかりわすれていたのだ。当然作品のアイディアのきっかけとして 読んでいた為スケッチブックには数多くのメモが残されている。 どうやらキーワードは「モンタージュ」であったようだ。映像論としてのモンタージュは 大小様々な時間の密度をつなぎ合わせ全体像作り上げていく技法である。 断片そのもの美しさ以上にそれらを選択、統合する過程にこそ創造性をみいだされるのだ。 どんなに美しいカットが撮れようとも、その前後の時間の密度により感じ方は大きく変わってくるし、 断片は浮き立ち行き場を失う。 建築を創造する過程においても断片をどう処理し全体像を創り上げるのか。 実存する空間はさらに複雑であり、「モンタージュ」ということばは非常に明快で頭の整理ができる。
前へトップページ次へ | KH | 2005/6/ 7