今回愛知万博に行く機会に恵まれた。総合プロデューサーは菊竹氏。 先ずはfoa(foreign office architects)設計のスペイン館に向かった。柑橘系のカラフルな蜂の巣のような変形六角形の陶器ブロックを積み上げ、スペインの伝統的建築工法のセロニア(格子窓)をダブルスキンの外壁にして半外部空間を作っている。その日は運良くカタルーニャの特別日で、オリーブオイルやガウディのポスターなどが配られた。先日、予備のブロック168個がオークションで310万円で落札されたとニュースで聞いた。しかし、外壁に使われている約1万5千個の行く先は決まっていないらしい。その日、企業館は6時間待ちなどであり、その後は外国館や外観のみ見て周った。 パビリオンは基本的にイベント期間半年だけの仮設であり、外国館のほとんどはただの箱。その中で目を引いたのがチェコ館。その仮設であるのを逆手にとって、端材のような木の角材を、鉛直方向に並んだ列柱の角材に、斜めに張り出すように櫛状に打ち付け、その一列一列は水平方向にも角度が振られている。その単純な構造を連続した外壁は、近くで見れば明らかに安っぽいが、離れて見るとグラデーションがかかって見え、透明感があり美しいものであった。 この万博では著名な建築家も多く携わってはいるものの、魅力的なものは少なかった。日本の万博としては1970年の大阪万博、1975年の沖縄海洋博、1985年のつくば科学博、1990年大阪花博についで、今回で5回目らしい。実に15年ぶりであったが、まもなく半年の会期を終え、愛知万博は終了する。
前へトップページ次へ | MY | 2005/9/20