foa(foreign office architects)のアレハンドロ・ザエラ・ポロ氏の講演が、東京のスペイン大使館主催で開かれた。演目は「北斎の波」。これは横浜フェリーターミナルのコンペ時にも用いた言葉であるらしい。 彼らのデザインソースは、実在する自然から引用するケースが多い。建物の用途に係りのあるもの、例えば波、砂丘、木の幹、岩、川、筋肉など。また、建物の規模や種類は限定しないものの、種(グループ)に分け、幾何学的なパターンを検討、咀嚼し、形を洗練していく手法を取っている様に見受けられた。 線、帯、面、塊という形的な種と、積み上げる、ねじる、絡めあう、うねるといった組合せ的な種と、ラッピングとしてのコンクリート、ガラス、鉄、セラミック、木、藤、緑化という表層的な種に大別出来る。 講演は予定時間の半分程で終わってしまった。しかし、残りは立食パーティーの時間となっており、あたりまえのようにポロ氏、ファッシド・ムサビ氏やスペイン大使等も加わり、皆にワインやパエリヤなどの料理が本格的に、大量に振舞われた。このイキと思わせる計らいは、スペインという国や民族の、時間の使い方や人との接し方の違いを感じさせ、建築や生きることを楽しませようとするだけでなく、自らも楽しもうとする姿勢に、異文化を強く感じた。
前へトップページ次へ | MY | 2005/11/12