シドニーオペラハウスの設計者として有名なJORN UTZONの作品集が LOGBOOKというかたちで出版されている。 そのvol.ⅡでBagsvaerdの教会がとりあげられている。 本を開いて気づいたのだけれど、その断面模型は見覚えがあり、 ようやくその正体をしる機会を得ることになった。 平面をみると、チャペル、大ホール、小ホール、事務室群が中庭をはさんで並び、 それぞれの四周をガラスの切妻をもつ回廊が巡るシステマチックな構成となっている。 何といってもその魅力は断面形にある。 チャペルと大ホール、事務室群の天井は雲形定規にありそうな曲線の断面形をしている。 そのうねる天井の隙間から光が曲面をつたう様は非常に美しく、やさしそうにみえる。 その断面構成のダイアグラムが本の表紙を飾っている。 いくつもの正円と開口部を表す矩形のコンポジションが素晴らしい。 これを見ていて、foaの横浜国際客船ターミナルの平面ダイアグラムを思い出した。 革新的な造形の背後にはそれを支配する美しい幾何学が存在することをしめしているように思った。
前へトップページ次へ | AO | 2005/12/20