昨年末にオープンした大阪本町のバー「ル・キャバレ」の建築雑誌の撮影に立ち会った。撮影は、雑誌編集者、カメラマン、お店のスタッフ、設計事務所の計8人程で、夕刻から6時間に渡り行われた。 それぞれの立場で、見せたいものや大事なことが異なる為、物の移動や、照明等の検討に時間を要する。先ずモノクロのポラロイドで試し撮りをし、明るさのバランスや、アングルの微調整などをチェックし、本撮りを行う。夜景の撮影は光の操作により、様々な演出が出来る。持参した照明を追加したり、スポットライトの向きを変えるなど、 1アングルごとに作り込む事が出来る。それを良いことと捉えるか悪いことと捉えるかは別として、本当の空間は、実際に体験しなければわからないということである。タバコの煙による光の反射や、ガラスに映る暖炉の火の揺らめき、またアルコールが入れば同じ空間でも、見え方や雰囲気は変わっていく。 設計者の立場から、意図するコンセプトを伝える写真を他の人達に納得してもらい、表現出来るように心掛けても、その時に見えている空間と、実際に出来上がってくる写真のイメージは、なかなか一致するものではない。写真も建築と同様、出来てみないと最終的なものはわからない。どちらもそこが面白くもあり、奥深い。 Le cabaret(ル・キャバレ) 大阪市中央区本町4-5-4 TEL:06-6265-8201 OPEN:11:00 CLOSE:29:00 http://www.le-cabaret.jp/
前へトップページ次へ | MY | 2006/1/23