ただ、デザインすることと、その本質を捉えた上で何らかのデザインをすることは同じことではない。建築以上にその違いが顕著に現れやすいのがインダストリアルデザインである。優れたインダストリアルデザインの多くは優れた機能美に溢れていてその本質を教えてくれる。建築も同じく明快なデザインが出来ればいいのだが、単に多くの要求を満たそうとすると、全自動炊飯調理給湯機能付掃除機やひげそり機能つきテレビみたいなものになる。そこには、莫大なルールとコストが存在する。それらを意識しないふりはしてみるものの、現実的ではない。死ぬまでには、そのルールを超越した建築をしてみたい。
前へトップページ次へ | TS | 2006/4/10