ルシアン・エルヴェの写真展を訪れた。ハンガリー生まれ、パリ在住のフォトジャーナリストでコルビュジェを初めとする近代建築の写真を多く手がけている。 作品は全てモノクロであるが、最近のクールに徹する建築写真とは一味違い、静かな動きと時間が捉えられている。影(黒)の部分がそれ以外の部分を浮き上がらせ、しかし前面に押し出され、ネガとポジが逆転する瞬間を感じるのが面白い。又、肥大化した人の影はデ・キリコの絵画のように、それ自体の形象や動作を誇張し映し出すことでより豊かな表情を与え、見るものの想像力を刺激する。
前へトップページ次へ | YA | 2006/11/27