ノアビル

白井晟一設計六本木のノアビルをみた。 レンガ積みの基壇の上に黒御影の楕円形のヴォリュームがのっかったオフィスビル。夕方訪れた際には、その黒い物体は闇に融けかけていた。非物質化された建築の姿がそこにあった。それは、エントランスホールのインテリアにも顕著で、基壇にあけられたトンネル上のヴォイドには黒御影がはりめぐらされ、壁はその奥で弧を描く。天井から降り注ぐ光とあいまって、どこまでが壁なのか判別しがたい不思議な空間がうまれていた。素材と形態が見事にはまった傑作だった。
前へトップページ次へ | AO | 2006/12/ 6