「建物でない部分」

二条城を訪れた。贅を凝らした内部空間、書院、暗闇の中にぼんやり浮かぶ金屏風などを見ることを楽しみにしていたのだが、残念なことに内部は公開されておらず庭園のみ見学となっった。外部空間のみについて感想を述べると、なんだかスケール感も散漫としていて緊張感がなく、回遊する楽しみを覚えるものではなかった。その外部はあくまでも「建物でない部分」としての外部であるような気さえした。城とはいえ、平安の世の政治色の強い建物であるがためにビルディングタイプとしても微妙な位置づけになるためだろうか。 かつて同潤会アパートではコミュニティーの場としての積極的な中庭があった。近年、開発されるプロジェクトの 中庭は「建物でない部分」という結果、力はなく、放置され、空虚な感じを覚えるものが多いことが思い出された。
前へトップページ次へ | YA | 2007/1/15