アカデミア書店
アカデミア書店はヘルシンキの中心部にあり、出入りが自由であるため、
アアルト詣でのために当地を訪れる人間にとって、
最初に接するアアルト建築となる確率が高い。
そして、恐らく世界で最も美しいこの本屋はその期待に見事に応えてくれるものである。
商業建築でありながら空間自体の魅力が全く損なわれていないという点でも建築としての強度を感じる。
と同時にフィンランド国民の建築に対する敬意を感じた。
入り口を入るとすぐに劇的な3層吹き抜けのホールに至る。
天井には巨大な水晶のようなスカイライトが埋め込まれ、
白い大理石の腰壁に反射されホール全体が柔らかな光に包まれていた。
随所に見られる光を可視化する仕掛けとしてのデザインは、
太陽に恵まれない北欧の厳しい風土特有のもので、
日本の光に対する考え方とは根本的に違うものであった。
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| YA | 2007/7/30