能力

設計事務所においてだけでなく、組織において情報の伝達は、非常に重要であると同時に、 それ自体が組織そのものといえる。 ただ、建築における情報の難しさは、その普遍性にある。 それは莫大な数の「当然、こうあるべきもの」の集合体である建築は、 安易な考えを一切受け入れず完全に拒絶する。 だから「当然、こうあるべきもの」を超えるには、 毎回、莫大な数のどう有るべきか?という検証が必要になる。 そこで、その人間の資質というか「常識」が問われるのである。 だから、いくらデザイン能力があっても、常識の無い人、情報伝達能力の乏しい人には難しい。 ただ、デザインが出来なくとも、情報伝達能力が高く、普遍性を検証する能力のある人は、 美しくなくとも、いい建築をつくれるかもしれない。 そういう著名建築家も多くいる。
前へトップページ次へ | TS | 2007/7/ 2