環境

生まれ育った環境が人に影響する力は大きい。
私が育った家の中心には、大きくて分厚い木製のダイニングテーブルがあった。
子供の頃は、尖ったコマの先でつっついて凹ませて遊んだり、机に上がったり
降りたりして、よくしかられた。
大人になって、その机は一度きれいに削られて、また新しい木の表情を見せた。
豊かなものはそこにあり、私はそれが当たり前のように非常識に育ってしまった。
そして、薄っぺらいものが氾濫している現実に、いまさら驚いている。
日々の生活の中で感じる小さな違和感が、まだ弱い一つの感性を消してしまいそうで、
だから今、建築を志しているのだと感じている。
前へトップページ次へ | MT | 2007/8/12