ミニマルな建物

少し前から気になっていた、ミニマルな建物が雑誌に紹介されていた。
柱、梁が無く、積み重なったスラブを壁で支える構成なのだが、壁構造に多い、閉じた感じがあまり感じられない建物である。
雑誌を読んでみると、実はスラブの中にはポストテンションのケーブルが複雑に張り巡らされていることが判明した。フラットなスラブ、開放感のある壁の配置を実現するために、スラブの中で様々な工夫をしていたのである。
他にも、水じまいや手すりの固定のための床での工夫、断熱のための壁での工夫など、想像していたよりもはるかに多くの工夫に満ちた建物であった。
通常以上にシンプルな建物は、なにかを切り捨てて実現しているのではない。
構造、材料、施工方法等に関する知識と、それらをふまえた緻密な設計、実現するための技術やコストなど、数多くの条件を満たしてはじめて実現できる。
前へトップページ次へ | TT | 2007/11/10