北欧モダンデザイン展

引き続き北欧モダンデザイン展より。
一般に北欧といえばデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイルランドの5カ国を指す。ひとくくりに北欧と言っても、当然のことながら地理的条件、人種、歴史的背景、宗教的思想、産業資源は異なる。デンマークのように家具に適した良質の木材が植生してない資源の乏しいフィンランドにおいて、曲げ木加工を開発し、家具産業を根付かせたのがアアルトである。それらの家具は素朴で、無骨ではあるが暖かみがある。そういった背景も相俟ってアアルトの家具に心酔するのだが、やはりポール・ケアホルム、ハンス・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユールといったデンマーク陣営はそれ以上に強力だ。北欧の中で唯一のヨーロッパの中央と陸続きの国(厳密に言えばアイルランド以外は陸続きであるが)だけあって、そのデザインは繊細で洗練されている。
まとまったボリュームの展示によってそのような差異がはっきりと認識できた展覧会であった。    
前へトップページ次へ | YA | 2007/12/17