ネガティブハンド

ネガティブハンドの写真を最近見た。
先史時代のものであるというそれは、岩壁に多数の手形を塗料で残したものであった。
文字も無い時代のものであり、目的も不明であるという。
ただ、壁面一杯にびっしりと、手も届かないような高さまで大量に残されたその手形からは、非常に強い、動物的な何かが立ちのぼってくる。
それは、ただの人の手のかたちであるのだが、多数あることによって、ある種の恐れの感情を呼び起こす。
いったいその感情がどこからやってくるのか。何に恐れを抱くのか。
人の感情は、言葉よりも複雑で、時に説明できない。
前へトップページ次へ | TT | 2007/12/29