シーグラムビル

ミースのシーグラムビルを訪れた。30メートル×60メートルの空地を縁取る緑の大理石が神社の鳥居のように領域を示し、建物を特殊なものにしている。Less is Moreの言葉通り、極限までに現れる線が整理されている。50年前にして、すでに行き着くところまで行き着いた感を受ける。しかし、天井面にはモザイクタイルが敷き詰められているように、構成する面によって表情のある素材が使われていたことは少なからず驚いた。何でも白に塗りつぶし、建築写真用にオブジェクトとしか機能しえない間違ったミニマルデザインとは明らかに次元の違う、豊潤な空間が創りだされていた。
前へトップページ次へ | YA | 2008/2/ 4