雲水

前田紀貞アトリエ設計の住宅の撮影に立ち会う機会に恵まれた。
神奈川県郊外、畑の一角に建つ2階建木造住宅。1階は水周り等のみ白のモザイクタイル壁で内外とも覆われ、それ以外の部分は全てガラス張りとなっており、2階部分はあたかも土の塊が浮いたような外観となっている。2階の床の一部には、有機的な形のボイドが開けられ、ガラスの床が2層をつなげている。一方1階の畳スペースは、60cm程度床レベルが上がっており、ワンルームの空間を分けている。2階リビングの開口部周りには、ステージのようなボリュームが持ち上げられている。また、素材や色によっても空間を分けていた。
物理的、空間的、心理的な境界が、巧みに使い分けられていた。
UN-SUI(雲水)と名付けられたその住宅は、自然や、それを使う人によって、さまざまに変化して行くのだろう。
前へトップページ次へ | MY | 2008/2/26