コールテン鋼

コールテン鋼は鋼材の最大の弱点である錆を独特の形で克服した鋼材である。
表面に発生する錆が酸化被膜を形成し、以後の腐食を防ぐとうものであるが、
その特異な意匠性から建築デザインにも多用されている。
カッシーナ本店もそのひとつで、ファサードには厚み3mm・5mmのコールテン鋼が使用されている。
ここでは人工的に処理された鋼材が使われており、テクスチャーとしてはムラが大きくサビというより
ペンキのようにも見えてしまう。本来のコールテンの質感ではない分どうしても表面がマットになってしまう。
カッシーナはそこに切込みを入れ、鋼板を折り曲げることによって、その影や切り抜かれた鉄板のない空洞の部分が凹凸をつくり、
なんとか「鉄の板」の雰囲気を出そうとしているように思える。

(SF/08/02/07)

前へトップページ次へ | SF | 2008/2/ 7