愛知県立芸術大学

名古屋市郊外の丘陵地に位置する愛知県立芸術大学を訪れた。
設計は吉村順三。
南北に細長い講義棟を軸に各施設が配されている。
お目当てはその講義棟。
講義室は3階に位置し、そこに至る動線は2階にぶら下げられて、
1階はピロティという構成だ。
大学の中心軸を形成する建物としては全く仰々しさがない。
1階ピロティの天井高さ3000mm程度。
吉村といえば住宅を思い浮かべてしまうが、
この建物も住宅のスケールに基づいてつくられている。
素材は躯体のコンクリートに、床のレンガ、モザイクタイル、天井のベイツガ、
正面の妻壁には壁画がある。
荒々しいコンクリートに温かみのある素材がそえられている。
3階の講義室は南北に階段を挟むように並べられ、
東西両面から採光、通風を確保している。
周囲は緑あふれる環境で、気候のよいときならさぞ快適だろう。
大学の施設、特に顔になるような建物は、どこか威厳ある姿をしているものだが、
そんな素振りは全く見せずに、
人々が日常生活する姿が想像できる建築だった。
前へトップページ次へ | AO | 2008/5/21