代々木国立屋内競技場

丹下健三氏設計。1964年竣工であるが、古さを感じさせない建築である。土木規模の建物は吊り橋のように2本のケーブルによって吊り上げられており、巨大な無柱空間を作り出している。流れるような曲線のコンクリートは複雑な形状をしており、見る角度によって様々に形を大きく変える。
アメリカのイエール大学にあるエーロ・サーリネン設計のホッケーリンク場は似たフォルムをしているが、こちらは中心に大スパンのアーチがかかり、そこから外周の擁壁に向けてケーブルが張られた構造となっている。隣接して立つ少し小さな第二体育館も同じようなフォルムをしている。
構造によって作られた曲線は、つまり必然性からなるデザインは美しいプロポーションを作り出していた。PCケーブルやハイブリッドな橋梁の技術を建築により積極的に用いることによって新たなものが生み出せるだろう。

前へトップページ次へ | MY | 2008/5/20