音について

環境音楽と呼ばれるジャンルがある。
皆で歌うことができるようなメロディなどを排し、「感じる」ことに重点を置いた音楽であるとでもいえばよいだろうか。
録音、再生技術の発達によって可能になったアプローチであり、ある特定の空間、場所を異化したり、あるいは特徴付けたりする。
(生演奏では、演奏者が目の前にいるため、環境音として成立しにくい。環境音楽は、ホールやライブハウスでの演奏をむしろ嫌う音楽である)
このような音楽(あるいは音)から環境や空間へのアプローチは、日常のレベルか芸術のレベルまで、様々に行なわれており、着実に成果をあげている。
一般店舗で流される有線放送も、空間の質を変化させるための環境音である。

しかしそういったアプローチの結果として、都市の音環境がよくなっているかといえば、必ずしもそうは言いがたい。
雑音が多い中で、それを覆い隠すために音楽を乗せる場合が多く、結果として音過多になっている場合が多い。
ノイズを減らすだけで、都市は見違えるような清潔感を生み出すと思われるのだが、それは難しい。

前へトップページ次へ | TT | 2008/6/14