金沢21世紀美術館(2)

金沢21世紀美術館に展示されている作品は、環境や偶然性を組み込んだ、体感出来るものが多い。
ジェームズ・タレルの作品は、部屋の天井に四角い穴が開いていて、空が切り取られたような作品。夜間も開放されており、時間によってその印象は大きく変わる。
またレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」は、プールにガラスが張ってあり、その水面を下から見上げることができる。太陽の光や風で起きる水面の波紋、揺らいで見える上にいる人との交流によって、それはその時にしか体感できないものとなる。
屋外の庭に設置されたフローリアン・クラールの作品は、幾つものラッパのような管がランダムに地中でペアに繋がっており、これも偶然による人との交流によって体感できるものとなっている。
パトリック・ブランの「緑の橋」やヤン・ファーブルの「雲を測る男」も、植物や空などの自然を取り込んだ作品。
それら一流の美術作品を体感し、夜間にも、しかも無料で見ることが出来る環境を作り、身近に、庶民レベルに、日常の中に開かれた美術館の新しい形を作り出している。

前へトップページ次へ | MY | 2008/10/ 7