鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン

「鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン」という映画が公開されている。
北京オリンピックのメインスタジアムの建設過程を追ったドキュメンタリーである。
文化の違いに翻弄されながらも、力強く設計、建設を進めていく彼らの姿が収められている。

スタジアムの、鳥の巣のような複雑な形は、中国の文様の研究、構造的な検討を経て導き出されており、その施工は、人件費が安いという特徴から、人海戦術によって可能となっている。
それは、複雑な構造を持った、最先端の建築であると同時に、中国人の感情に馴染み易い、ある種の歴史性を持ったものでもある。

設計条件を先入観無しに受け止め、無理の無い方法を採りながら、そこで、その時にしか実現できない、常識を突き抜けた建築を実現させる手腕は、実に見事である。

一方で、その道程は楽なものではなく、彼らのうろたえ、ひるむ姿もたびたび見られる。
華々しい活躍の裏側の、挑戦者としての彼らの姿が胸を打つ。

前へトップページ次へ | TT | 2008/10/ 4