妙喜庵待庵

妙喜庵待庵を訪ねた。
久々の国宝探訪だ。
千利休がつくった現存する唯一の茶室。
建築における光の存在を改めて考えさせられる。
陰影がひとの神経をより繊細にすることを
巧みに建築にとりこんでいる。
限られた光の下で向かい合うひとは
よりその時間に集中するだろう。
背筋をしゃきっとして望む時間がここに生まれるのだと思う。
そもそも日本建築において
機能が限定された室というものは限られる。
水廻りなど生活の裏の部分をを別にすれば、
食事をするところもくつろぐところも勉学にふけるところも
同じ室で、道具や設えをかえることで対応している。
ただ、茶という機能に限定したその室は
極めて例外的だといえよう。
その非日常性を極限にまで演出した空間がこの待庵なのだろう。
前へトップページ次へ | AO | 2008/10/22