聴竹居

聴竹居を見学しに山崎を訪ねた。
いまから80年前に建てられた住宅だ。
和洋折衷で洗練されてはいないが、当時和風に洋風をとりこもうと
取り組んだ強い意思を感じる建築だ。
縁側と名づけられた室が気に入った。
南を望む最も見晴らしのよい場所に配された室は
縁側というよりはサンルームに近い。
水平連窓が3方巡り、コーナーも開放された板敷きの奥行き2m弱の室だ。
その室に居間と書斎が面する。
居間や書斎にとって縁側が外部との緩衝空間となり、程よい距離がとられている。
各室は居間を囲うように配置していて、
明確に仕切ることなく、
ゆるやかに連続している。
ダイニングに座れば、居間を介してその向こうの畳間の窓から外部に視線が抜けていく。
ふすまなど可動の間仕切りのみで仕切る従来の和の空間に比べて、
より明確に室が形成されつつも、
それらがゆるやかに連続していく。
日本における洋間の在り方を模索した建築だといえる。
前へトップページ次へ | AO | 2008/10/15