小さな森の家

村野藤吾設計の軽井沢の山荘は苔が敷き詰める森の中に建つ。
湿気が多く川も近いその環境から、1階はRC造とし2階の木造部分を持ち上げてキャンチレバーで支えている。築40年以上経っているが木の外壁は朽ちることなく、その場所に立ち続けてきたという時の流れを感じさせた。
この山荘について書かれた村野氏著「小さな森の家」によると、外壁の板の下にはt=0.3mmの亜鉛鉄板が張ってあり防湿対策をしている。階段の踏面を6mm傾斜させるなど、人に優しい様々なディティールは自分が不便と感じた経験を踏まえてデザインされている。
素材、環境を大切にした丁寧な建築は、自然、時の流れにより育てられるのだろう。

前へトップページ次へ | MY | 2008/11/18