スローターハウス5

スローター・ハウス5という小説を読んだ。
さまざまなエピソードを細分化し、時間軸をバラバラにして並べるという構成になっている小説である。
小説の内容もおもしろいのであるが、ここでは、時間軸をバラバラにするという手法に注目したい。
通常の小説とは違い、小説の序盤ですでに、小説の全体像は提示されている。
あとは、読み進むに従って、その世界観の細部、厚みが徐々に読み手に浸透してくる仕組みになっている。
ストーリーを楽しむのではなく、世界観の深まりを味わう。
実験的な手法であると思うが、実に読みやすく、メッセージ性も高い、良書であった。
前へトップページ次へ | TT | 2009/1/31