間取り

ある本の中で、住居の間取りが家族の崩壊と再生に影響を及ぼしたとあった。
多くのひとはマンションであれ、戸建てであれ、
きまった型の間取りを受け入れて、その容器に自分たちの生活をフィットさせていく。
ただ、この本に登場する家族はいくつかの間取りを移り住んでいくなかで、
そこに生活がフィットせずに、家族関係がぎくしゃくしたものに変わっていったという。
我々のような設計事務所が住宅にかかわる場合、
オーナーへヒアリングをおこないながら、
諸所の要望、イメージを空間へ翻訳しながらプランをまとめていく。
そのプロセスを経れば、それぞれの家族にそれぞれのプランがあり、
同じ間取りになるということはない。
建築が、家族に起こるであろう問題のすべてを解決するとはおもわないが、
生活のなかでおこるストレスを少なくすることはできる。
すべての人が注文住宅を建てるわけではない。
そのなかで、住宅市場に比較的自分たちにフィットしそうな間取を選ぶことができる、
そんな選択肢があることはとても重要なことだとおもう。
前へトップページ次へ | AO | 2009/2/18