Dewan

イスラムの宮殿建築にはDewanという部屋が宮殿の中心に配置されている。
いやゆる「謁見の間」で、王が公的、私的に人と会う部屋を指す。
その部屋は、宮殿建築の軸線上、中庭に面してに配置され、その重要性をもの語っている。
配置と併せて、豪華な装飾が施され、
王の権威を表象する空間となっている。
当時、それが建築に求められた大きな使命の一つだったことが伺える。
軸線に対してシンメトリーな構成は力強く、空間にヒエラルキーを与える。
イスラム建築の多くは、事後的に増築を繰り返し、原型を認識することが難しいくらい、
迷宮化しているところに魅力があるが、
部分に目を向ければ、依然その構成を確認することができる。
アルハンブラ宮殿にしてもトプカプ宮殿にしても同じことがいえる。
神戸+設計事務所

前へトップページ次へ | AO | 2012/1/11