六甲の集合住宅

安藤忠雄設計の六甲の集合住宅Ⅰをみた。
30年近くかけて1期から4期までを完成させている。
急峻な地形に対して、
コンクリートの箱が斜面に沿ってずれながら並ぶ構成で、
うだつのように立ち上がるパラペットの反復と、
背後の緑との対比がいまみても鮮やかだ。
分断される垂直動線の問題を
中間階に広場を設けることで解決しているが、
その広場を最下部から延びる直階段と、、
屋上までつながる折がね階段とも接続し、
安藤が歩いて最上階まで歩いて登っていほしいという
垂直的な路地として、魅力的な屋外空間をつくっている。
自然と幾何学の対比、
路地、広場といった多目的な屋外空間、
「間」的空間の非連続性、
その後、より大きなプロジェクトにおいても
一貫して登場する建築言語が
つめこまれたこの集合住宅は
まさに、初期安藤建築の代表作といえるのだろう。
大阪+設計事務所

前へトップページ次へ | AO | 2012/2/15