シャガール

シャガール展をみた。
時代を追って、その画業を一同に集めた見ごたえのある展覧会だ。
時代によって、画風を変化させながらも
いずれの時代も、傑作を生み出したまさに天才であることがわかる。
なかでも、
モスクワ時代に描いたユダヤ劇場のための壁画は、瑞々しい透明感のある不思議な絵だ。
キュビズム調に、幾何学で分割された画面に二人踊る男女がうっすらと浮かび上がる。
色調を抑えた画面が、より透明感を高めている。
ダイナミックな構図と、その透明感が、絵との距離感を戸惑わせて、
不思議さを生み出しているように思う。
分割された画面は、画中の物語のシーンの展開にも利用されていて、楽しませてくれる。
ユーモラスで、私的で、幻想的で、エキセントリックな絵がいっぱいある。
当人は、自身を幻想主義ではなく、極めてリアリストだと言ったそうだが、
絵をみていて、その個性がリアルに想像できる稀有な画家だと思う。
六本木+設計事務所

前へトップページ次へ | AO | 2012/12/ 5