レーピン

イリヤ・レーピン。
近代ロシアを代表する画家で
ロシアで最も有名な画家の一人に数えられるが、
世界的な知名度はもうひとつ。
以前にその画業を一堂に集めたレーピン展をみた。
『皇女ソフィア』の迫力は想像以上で、
高さ2Mはあるキャンパスに描かれた彼女から睨まれたら思わずたじろいでしまう。
それほど臨場感に満ちたリアリティのある画なのだ。
それは、どの肖像画、群像画にもみられるもので、
写実性こそレーピンの真骨頂なのだろう。
思わず語りかけてくるような迫真さがある。
その画のシチュエーションを容易に想像できる。
その人物の人柄が伝わってくる。
肖像画をみて初めて感じた驚きに満ちた絵画だ。
印象派の画家たちと同時代に生きた巨人が
西洋近代絵画史に取り上げられないのは
西洋美術におけるロシアの位置付けを物語る。
皇女の後ろで部屋の隅におびえて座る女中の眼も忘れられない。
大阪+設計事務所

前へトップページ次へ | AO | 2013/6/12