○LDK

ちゃぶ台の登場が日本の生活スタイルを変えたと思う。
それまでの日本の食事風景といえば、家族のそれぞれが自分用の膳を持ち寄って、配膳された料理を食べていた。
食事が終わり膳を片付ければそこが寝室となり、布団を片付ければ居間となる。
しかし、ちゃぶ台の登場により、家族はひとつの卓上で同じ料理を食べるようになった。
そして戦後の欧米化の中で座卓からテーブルへと変わり、それをを移動させなくてすむ食堂の必要性が出てきた。
個室化した食堂、台所をDKと表記し、更には居間をくっつけたLDKへと進化していく。
個室がうまれ、廊下がでてきたことによって、プライバシーが守られる一方
家族団欒の消滅、フレキシビリティの低下が問題となってきた。
今日に至ってはLDKが規模に置き換えられるようにもなった。
空間の広がり、使い勝手は軽視され、○LDKという記号だけでその広さを捉えてしまう。
狭い2DKよりも広い1LDKの方が圧倒的に住みやすいこともあるのに。
こと、マンションにおいてはフレキシビリティという概念はなかなか浸透していない。
神戸+設計事務所

前へトップページ次へ | SF | 2013/9/19