バーンズ・ファウンデーション

2012年にフィラデルフィアの中心部に
バーンズ・ファウンデーションの新しいギャラリーがオープンしている。
設計はアメリカの建築家トッド ・ウィリアムズ&ビリー ・ツィン。
殺菌剤の製造販売で財を成したバーンズ博士の

個人コレクションの保存、展示、教育活動の拠点となる。
「バーンズ・コレクション」で知られるその特徴は、

個人コレクションとしては膨大すぎる近代絵画の質と数、
そしてアンサンブルとよばれる展示方法だろう。
1つの部屋の1枚の壁に教科書で見たことのあるセザンヌやルノワールの傑作が
所せましと3段に渡って架けられている。
もちろんそれらは膨大なコレクションの一部でしかない。
よくもここまで並べたなと感心してしまう。
もともと郊外の広大な土地のなかに建つ邸宅風の建築にコレクションされていた展示を
新しい敷地に移動するにあたって、
新ギャラリーは、アンサンブルをそのまま収容できるよう設計されている。
部屋の大きさや配置、窓の位置まで変更せずに、
新しく求められた機能を旧ギャラリーの構成に挿入してつくられた建物のようだ。
展示方法にこそコレクションの理念があるという考えが徹底されている。
木で装飾された窓廻りや淡い琥珀色の壁からなるインテリアは家庭的な雰囲気で、
いつでも窓越しに庭園の緑を感じることができる。
近代絵画の名作で埋め尽くされた濃密な空間をぜひ体験してみたい。
神戸+建築家

前へトップページ次へ | AO | 2013/9/25