社会システムと建築

平安時代の建物は、壁が少なく、周囲が筒抜けだ。
それで、屏風やすだれで囲いをつくり、プライバシーを確保していた。
それは、物理的な暴力で簡単に取り払われてしまう、危ういものだ。
それを成立させていたのは社会システムだったろう。
礼儀作法のわからない者は、蔑まれ、社会自体から排除される。
そのシステムが、筒抜けの建物のセキュリティを成立させる。
社会システムが強固で愚者が少ないと、それだけで建物は簡便にできるということだ。
ハリウッドスターは、住居を要塞のような壁で囲い、監視カメラでがんじがらめにして住んでいる。
自由な社会は、それはそれで、手間とコストがかかるということだ。
六本木設計事務所

前へトップページ次へ | TT | 2013/11/ 8