合理

シュレーダー邸という住宅がある。
デ・ステイルという、絵画や彫刻の芸術運動を、建築にも適用したものだ。
このとき、「絵画や彫刻の芸術運動を、建築に適用するメリットはあるのか?」という問いがあり得る。
そうでなくとも、現代建築においても、グラフィックデザイン、彫刻などから転用してきたような美学はいくらでも見られる。
その美は、建築自体から発生したものでは無いために、モノとしての納まりに、いくらかの無理を強いる。
ギリシャ神殿も、石造りでありながら、組積ではなく、柱梁による構造でつくられており、合理的なのか、やや疑わしい。
「合理主義」を掲げた建築についても、「白い箱」が「純粋」であるという概念は、建築から生まれたものでは無いだろう。
「白い箱」が合理的であるとは、言い難いのだ。
根本的に「非合理」を抱えた建築は、歴史上に多数見られる。
不思議な感じもするが、建築とは、そういうものだ。
六本木設計事務所

前へトップページ次へ | TT | 2014/5/16