構図

「構図」とは、曖昧な用語だ。造形物だと「プロポーション」とも言えるだろう。
バランス感覚の良し悪しというのは、普遍性の高い価値観として、確かにある。それは、様々な芸術運動や理念に依らず、うまく言葉にされず、現代に至っているように見える。「黄金比」などは、それをうまく言葉にした例だと思うが、それは幾多のバリエーションの一部を理解できるに留まる。感性や個性というのは、こういうところに宿っていたりもする。ルイス・カーンのソーク研究所の広場などは、言葉によらずとも、誰もが納得してしまう性質を備えている。個人的な体験としては、ルドゥーの王立製塩所を訪れた時にそれを感じた。この感覚がどこから来るものかは、未だにわからない。しかし、すべての造形物に必要とされるものだ。
六本木設計事務所

前へトップページ次へ | TT | 2014/12/12